諏訪理事長 新年ご挨拶
明けましておめでとうございます。
私たちの認定NPOキャリア権推進ネットワークは、今から11年前、2013(平成25)年に創設されました。
それ以来、多くの団体会員と個人会員の皆様に支えられ、「キャリア権」の理念の普及と具体化に向けた様ざまな活動をおこなって参りました。
人びとがキャリア構築を進めていく基盤が法的にあってこそ、キャリア尊重もその支援政策も基礎づけられるとして、憲法の基本的人権規定を踏まえて体系づけられたキャリア権の大切さを世に訴えて参りました。
時代の流れのなか、現在では、職業をめぐるキャリアを意味する法律用語としての「職業生活」は、2つの法律(略称、女性活躍推進法と労働施策総合推進法)の正式タイトル内に採り入れられ、何らかの形でその用語を条文に含む法律は51、命令も65という数にまで及ぶようになりました。
また、政府の閣議決定(2023年6月16日)のなかでも、「一人ひとりが主役となって、キャリアは会社から与えられるものから、一人ひとりが自らの意思でキャリアを築き上げる時代へと、官民の連携の下、変えていく必要がある」と記載されるに至りました。
とはいえ、「必要がある」と指摘するにとどまらず、「官民の連携」の中身そのものが充実していかなければ、ただの掛け声倒れになってしまいかねません。キャリア尊重を踏まえた世の中の仕組みを形成していくため、NPO活動をさらに充実させていくよう不断の努力をつづけていく所存です。
今年もまた、皆様のご支援、ご鞭撻をお願い申し上げる次第であります。
認定NPO法人 キャリア権推進ネットワーク理事長 諏訪 康雄