第7回 キャリア権シンポジウムのご報告
■テーマ:
「キャリア権を考える:フツーの就活、フツーの採活
~新卒の就職戦線はどう変わる?~」
■日時:2019年11月20日(水) 開演:18:30 終了21:00
■会場:DNPプラザ2Fイベントスペース
■参加者:64名
■ご講演者及びパネルディスカッションメンバー
目白大学 経営学部 教授 末廣 啓子 先生
実践女子大学 文学部 教授 深澤 晶久 先生
株式会社日経HR コンテンツ事業部長 渡辺 茂晃 様
株式会社レリアン 人材開発部 副部長 飯野 誠 様
モデレーター 認定NPO法人理事長 諏訪 康雄(法政大学名誉教授)
末廣教授は、学生が企業の実態を理解できるように産官学連携のプログラムの必要性を訴えた。深澤教授は、日頃から授業以外の活動にも参加させ、いつ就活が始まっても対応できる学生を育てているとの報告をされた。
渡辺氏は、経団連が採用選考に関する指針の廃止を表明して以降、就活日程の前倒しが進んでいるが、企業の新卒一括採用方式はあまり変わらないのではないかと指摘し、飯野氏からは、SNSは得意だが文章が書けない学生が増えており、文章力を磨いてコミュニケーション能力を高めて欲しいとの報告があった。
諏訪理事長は、非認知的能力である社会人基礎力を身につけるにはアルバイトやインターンシップは効果があるだけに、関係者の真摯な対応が望まれると話した。
■シンポジウムのアンケート結果(アンケート回収43名)
大変良い 60%、やや良い 35%、普通 5%
(あまりよくない及びよくない 0%)
■アンケート/フリーコメント(抜粋)
・普通の事例というより、本当の事例をきけて勉強になりました。
・大手企業、上位校以外の実態に関する情報が日頃あまり入ってこないので本日は非常に貴重な機会となりました。
・具体的な企業の取り組み、また大学の実情を知ることができ大変勉強になりました。
・人財会社の採用セミナーとは趣きがちがって良かったです。勉強になりました(図書紹介もとてもよかった、ぜひ続けてほしい)
・各種データがとても勉強になりました。「フツー」というキーワードはさすがだなと思いました。
・諏訪先生の資料が役立ちました。冒頭のご指摘について(学業や専門性が低く見られている現状)問題意識を強く持っております。次回以降のテーマとしてさらに掘り下げて考えたいと感じました。
・改めて、日本の教育システム≒社会構造のプロセスの改善が必要だと思いました。