第3回 キャリア・コロッキアムのご報告
100年人生に向かい、「多様なキャリア」と「キャリア支援のあるべき姿」について勉強し研鑽する場として、当NPO法人諏訪康雄理事長が主宰する「キャリア・コロッキアム」。
第3回(準備会を入れると4回目)は、2019年2月8日(金)19:00~21:00、虎ノ門の(株)ライフワークス セミナールームにNPO会員11名、非会員6名の計17名が参集しました。
第一部は、独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構 雇用推進・研究部長の浅野浩美氏による「人生100年時代の高齢キャリア~最近の調査結果を踏まえて~」というテーマの講演が行われました。
通年で働いた民間給与所得者の平均年齢は、2016年には46.0歳となり、30年前の1988年の40.9歳と比較して6歳も上がっています。
加えて日本の人口推移をみていくと、高齢化(65歳以上)人口割合が2010年には26.6%だったのが、平成29年推計値(日本の将来推計人口)によると2060年には38.4%に上ると予想されています。
では、産業活動の活力はどうしたら維持されるのでしょうか。その課題に対して、高齢者の「働けるうちはいつまでも働きたい」という就労意向を示したうえで、
雇用側の働きぶりに対する評価や定年制度・継続雇用制度の現状、高齢社員の人事管理について、中高年社員を対象にしたキャリア研修などをめぐるアンケート調査の結果を紹介されました。
第二部はその話を受け、諏訪理事長がワークショップを行いました。
「20-70歳の折り返し点(45歳)を過ぎた人が沢山いる時代に、若者が働きがいや成長を感じ中高年も元気に活躍する。
そういった仕事現場の設計はどうしたら出来るのか?」という問いを、職業活動をめぐる概念図(個人的な報酬・経済的な報酬・社会的な報酬)の3視点を紹介したうえで、3~4人1グループになって参加者に考えてもらいました。
受講されたみなさんの意見を見て回っていた浅野氏からは、「このワークショップでみなさんのご意見から、『研修・フリー・評価・学び』が大切であるという4つのキーワードを受け取りました」との感想が述べられました。
この勉強会は毎回、多様なキャリアにかかわっているゲスト講師をお招きし、基調講演をしていただいたうえで、参加者の皆様と一緒にグループワークを行っていきます。
次回は新元号での初回として2019年5月開催の予定です。多くの皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。